■神田沙也加さんのハワイ結婚式・結婚披露パーティー開催! 囁かれる聖子さんとの母娘関係は?
神田正輝さんと松田聖子さんのひとり娘で、歌手の神田沙也加さんが、4月に俳優の村田充さんと結婚を発表。ハワイで挙式をし、この週末5月13日には、日本で友人を中心としたパーティーが開催されたといいます。
ここにきて、さまざまな憶測を呼んでいるのが、母である松田聖子さんの対応です。
結婚発表後に初々しい二人とのスリーショットが公開されたり、ハワイ挙式に参列した、父・神田正輝さんとは対照的に、母・松田聖子さんはこれまでいっさいコメントすることもなく、沈黙を貫いています。このことから「沙也加さんは母・聖子さんに結婚を報告していないのでは?」など、母娘の確執が噂されています。
■「ママ」大地真央さんは参加した結婚披露パーティー
なお友人中心とはいえ、5月13日の結婚披露パーティーには、沙也加さんが「ママ」と呼んで慕う大地真央さんも参加されています。
実は一時芸能活動を休止して、飲食店でのバイト生活を送っていた沙也加さんは、そのまま芸能の仕事をやめてバイト先で正社員になろうと考えていたといいます。それを「もったいない」と、自らの主演舞台で共演しないかと誘い、芸能の道に引き戻してくれたのが大地真央さんでした。沙也加さんは「大地真央さんとの共演が、私の第二の人生のスタートだった」と振り返っています。
血縁の実母でない女性を「ママ」と呼んで慕う――そんな心理は一般には理解し難いものかもしれません。
しかし、もし「お母さん」とのあいだの愛情なり心の通い合いなりが十分でなかった女性が、ほかに「ママ」を求める――そんな心理は、実は一般によくあることです。
■聖子さんの海外進出、再婚間もない継父と二人で不慣れなアメリカで過ごした思春期
また沙也加さんはご自身のスタイルブック「Dollygirl」(宝島社)で、中学時代、慣れないアメリカで、母・聖子さんの再婚間もない継父と過ごした時間の戸惑いなどについても述懐されています。
沙也加さんが中学生になった頃は、ちょうど聖子さんが海外進出を目され、さらに再婚もされた時期。当初は高校まで日本でエスカレーター式の学校に高校まで通う予定だったところが、中学入学直前で聖子さんの仕事の方向性が転換したことで、沙也加さんは、日本と海外を行き来し、転校も4回して、中学時代にはつらい記憶しかなかったといいます。
当初、一度は日本の中学校の寮に入るも苛烈ないじめに遭い、退寮して、親戚宅から通うも、それもつらく通い続けられなくなってしまったという沙也加さん。
その後は、母親のいるロサンゼルスの学校に編入しました。英語も最初は全然分からないし、周りにもとけ込めない。母親がコンサートツアーやディナーショーで長期間家を空けることも多くなって、日が浅い継父と一緒に過ごすことも難しくて。だから、アメリカの中学と交換留学制度がある日本の中学校に再び編入しました。母親が長期の仕事があるときだけ日本に戻るっていう。
聖子さんと沙也加さんの母娘関係について、いま噂されているのは憶測の域を出ませんし、聖子さんがコメントされない真意も、沙也加さんが聖子さんを結婚式に招かれたのか否か、結婚報告をされたのか否か、――真相は私たちには知りえません。
■恋愛、結婚、妊娠、出産――女性としてのターニングポイントが、母娘の歪みを表出させたり激化させたりするときに
しかし、一般的に「女性としての人生のターニングポイント」――恋愛、結婚、妊娠、出産、子育て――といったときに、母娘の確執が激化したり、それまで自覚されていなかったり表面化されていなかった母娘関係の歪みが表に出る、ということは、よく見られることです。
なぜなら、そうしたときは、娘はあらためて「ひとりの女性」として、母という人のこと、自分のこと、そして母と自分との関係を見つめ直す機会になるからです。
■DVやモラハラ体質の男性の嗅覚に引っかかるリスクも……
ただ、沙也加さんの例でいえば、たとえ血縁の母ではなくとも「ママ」と慕い、結婚パーティーに参加してもらえる女性・大地真央さんや、離れて暮らしてきたとはいえ、若い二人を心から喜び祝福する父・神田正輝さんの存在は、大きな救いになることでしょう。
それすらない、後ろ盾となるものがなにもない女性の心細さは、想像するにあまりあります。
そんなふうに育った場合、悪くすると、DVやモラハラ体質の男性は「愛されて育っていない」「愛に飢えて育った」女性を見抜く嗅覚に長けていますから、彼らからターゲットにされる危険性すらあります。
これは、たとえ実際に血縁のある両親が揃っていたとしても、そこに通う愛情が希薄であれば、悲しいかな、おなじことが起きてしまいうるのです。
男性は「父親に愛されて育った」女性の向こうに、その“父親の顔”を見ます。「この子を泣かすようなことをしたら、あのお父さんが……」と思うと「彼女を大切にしなければ」という思いに、いっそう気を引き締めるものなのです。
もちろん、それがなくとも、女性を大切にできる男性が多数ではあります。ただ無意識にでも「父親に愛されていない女性をナメてかかる」男性が実在するのも、悲しい事実です。
■母も娘も「ひとりの女性」だからこそ
話を戻しましょう。
女性としての人生のターニングポイントを契機として、母との関係に、あらためて向き合ってみて、それまでとはまったく違うことに気付いたり、あるいはそれまで認識していたことを、より深めたりする女性は少なくありません。
それは、ひとえに、母も娘も「ひとりの女性」という存在であるから。母については「(か弱き)ひとりの女性(にすぎない)」ことに、娘が気付く、と言っていいかもしれません。
ただし悲劇的な面・ネガティブなことばかりが近年クローズアップされがちですが、決してそれだけではないこと。女性としてのターニングポイントだからこそ見えてくることで、より自分が女性として成長できることだって多いのだ、ということを強調して筆を置きたいと思います。