第1回目の小池塾に参加して確信した。
小池百合子氏の政経塾『希望の塾』、通称『小池塾』に入塾し、10月31日、開塾式と第1回目の講義を受講してきた。講義といっても、ほぼ講演会みないたものだったが、私=山口にとって、政治に関係する事柄を学ぶ、(というよりは、触れることすら)初めてなので、とても興味深く有意義な1時間半を過ごした。
そう、そして第1回目の小池塾で、確信したのである。政治もビジネスと同じこと。扱うものや事柄、対象が異なるだけで、本質は同じこと。関係する人たちを、いかに動かすかということにおいては。
山口は未熟で、視野も狭く偏ったコメントや見方もあるだろう。しかし、「まったく政治に興味のなかった」会社員(外資製薬メーカーマーケティング担当)が、政治に興味を持ち、学び、この後どのような思考や行動に至るのか、見守っていただきたい。
キーワードは「大義と共感」
そもそもの山口の入塾応募にあたり提出した志望動機にも書いたのであるが、小池氏を見ていたら、山口のような普通の会社員でも、社会をよくする為に、何かできるかもしれないと思ったのである。まさに『希望』を抱いたのだ。
そして、小池塾初日、第1回目の講義を拝聴し、なるほど、何故山口がそんな風に思ったのか合点がいった。それは、小池氏が講演中にキーワードとして挙げていた『大義と共感』である。大義を掲げ、それをどのようにして共感を得るか。まさに、山口をはじめとするマーケターの本業ではないか?
ビジョンを掲げ、いかにして顧客の心を動かすか、そのためのインフルエンサーの心を動かすか。
小池氏は言った。
「地球温暖化問題」。
遠い遠い。
「クールビズ」。
ネクタイを外し、胸元を開けるだけで体感温度が2度下がることを伝える。
インフルエンサーが動く。商業が動く。
漢字7文字(「地球温暖化問題」)、理解は得たかもしれないが、共感を得られず、国民の行動変容を起こせなかった。
クールビズ。人とマーケットの共感を得、カルチャーになった。エアコンの設定温度が変わった。まさに、対象の心を動かす表現方法で行動変容を促す、企業におけるマーケティングである。
行政における課題を見つけ、その解決策を検討し提案し実行していく。
我々が日常行っていることと、大きく変わらないのではないだろうか?
山口は思う。政治とは、本来もっと身近であり、もっともっと多くの人間が積極的に関わることができるものだと。
それを、小池氏がまず、教えてくれた。
当連載では、政治がいかに会社員や事業主をはじめとする国民にとって身近なものか、はたまた否か、全6回開講予定の小池塾の模様を踏まえながら、みなさんと考えてみたい。