オヤジだから言える婚活の真実とは?
さまざまな女性誌や女性向けサイトをみていると、「いい男の見つけ方、出会い方」みたいな記事が目立つ。
これから結婚しようという未婚女性にとっては、いかにして「いい男」をゲットするかはまさに人生の一大事。そして、当たり前だが「いい男」をゲットするためには、まずは「いい男」と出会う必要がある。
では、どうすればそのような出会いを実現できるのか?
というようなことを、多くの女性誌、女性サイトでは語っているのだが、男の立場、というか(多くの未婚女性に比べれば)人生経験も社会経験も豊富なオヤジの立場から見れば「ほんとうのことが語られてないなあ」と感じる。また、オヤジだからこそ語れることもあるだろう。というわけで、今回は「いい男」をゲットしたいと考えている未婚女性のために、婚活に関するほんとうの話、そして「いい男」と出会う方法についてお伝えしよう。
さて、婚活市場において、商社マン(ただし大手の総合商社)や医師はいまだに大人気だ。このような男性と結婚するための最も有効な方法はなにか?
まず商社マンだが、これは大手商社の一般職として就職する。これが最も商社マンと結婚するための有効な近道だ。
そのためには、慶應や青学、立教などの男子受けする大学を卒業して、大手商社の一般職として内定を勝ち取る。
男性医師と結婚するための、最も有効で確実性の高い方法は、東京女子医大に進学して女性医師となることだ。
ただし、東京女子医大は学費も高い。もし、実家がそれほど裕福ではなく、高額な授業料を払えないのであれば、頑張って勉強して東大の医学部に進学して医師となることだ。
そう言うと、多くの婚活女子は「なんだ、それは!」と怒るだろう。
すでにどこかの企業の総合職として就職している社会人女子や、慶應や青学などの男子受けするような大学に進学していない女子大生は、その時点で商社マンとの結婚は不利となる。東大医学部や東京女子医大に進学していない女子は、その時点で医師との結婚は不利な状況にあると言える。
「身もふたもない話ではないか!」と怒る読者も多いだろう。
しかし、たとえば、娘を医者と結婚させたいと考える親(多くの場合は開業医)は、娘が幼い頃から東大医学部や東京女子医大に進学できるように育てているのだ。
医者と結婚したいと考える女性は、このように育てられて女医となった女性と戦わなければならないのだ。
慶應を出て商社に一般職として就職している女子は、戦略的に就活しているのだ。
商社マンや医者などの、人気職業の男性をターゲットにするということは、このように早くから戦略的に生きてきた女性と戦うということであると認識しておくべきだ。
ちなみに、金持ち男と結婚したいと願う女性も多いだろうが、ホリエモンによれば、金持ち男が結婚するのは「気持ちいいセックスができる女」だそうだ。
これまた身もふたもない話であり、女性にとっては容認しがたい話だろうが、ホリエモン説が正しいとすれば、金持ち男と結婚したければ、自分が「気持ちいいセックスができる女」かどうかを冷静に見極める必要がある。もちろん、この場合の「気持ちいい」とは、男性にとってという意味だ。そこに、女性に対する侮蔑的な意識を感じる人も多いだろうが、金持ち男の中には、女性に対して侮蔑的な感情、感覚を持っている人間も多いように思える。
もちろん、総合職女性と結婚する商社マンもいるし、女医以外の女性と結婚する男性医師もいる。女性に対してリスペクトしている金持ち男もいる。
しかし、女性がただ漠然と「商社の男をゲットしたい」とか、医者や金持ちの男と結婚したいという「漠然とした願望」しか持っていないとすれば、総体としての「商社マン」「医者」「金持ち男」としか出会えず、一般論的な条件でフィルターにかけられることを理解すべきだと思う。
仮に総合職女性が商社マンと結婚したいと考えているとしたら、それは単なる(総体としての)「商社マン」ではなく、「バリバリ仕事する女性が好きな(少なくとも仕事する女性に理解のある)商社マン」を求めていると自覚すべきだのだ。
そこを明確にせずに、ただ自分は商社マンと結婚したいのだと「誤解」したまま、ひたすら合コンや婚活パーティーに参加しても、自分が狙うような男に出会えるチャンスはぐっと少なくなる。
もし、友人に商社の一般職女性がいたとして、その友人に商社マンとの合コンを依頼しても、参加する男性は一般職女性が好きな商社マンである可能性が高い。合コンのセッティングを依頼するなら「仕事する女性が好きなタイプの商社マン」と明確に伝えなければ、いくら商社マンとの合コンを繰り返しても、ゲットできる可能性はほとんどない。
つまり、マーケティング戦略におけるターゲティングの考え方は、婚活においても必要というわけだ。
「いい男」と出会える場所とは?
さて、ターゲット戦略における基本は、ターゲット像を明確にするということだ。
そもそも「いい男」とはなにか?
当たり前だが、それは人による。
たとえば、多くの女性は浮気性の男や、女性を殴る男と結婚したいとは思わないだろうが、世の中には金持ちでありさえすれば、浮気しようが妻を殴ろうが平気という女性もいる。このような女性にとっての「いい男」とは、金を持っている男性、正確に言えば贅沢な生活をさせてくれる男性のことを意味する。
あるいは、世の中にはルックスさえよければ、社会的にも女性に対してもだらしない男でも好きという女性もいる。
というわけで、「いい男」の定義は人それぞれだが、しかし、そのいっぽうである程度は一般化もできるかと思う。
ここでは、「いい男」を「仕事する女性に対するリスペクトがあり、育児や家事にも協力的で、なおかつ比較的高収入な男」と定義しておく。なぜなら、(働く女性の)婚活市場においては、そのような男性の人気が高いと思われるからだ。
「比較的、年収が高い」とは、ここでは「30代で年収一千万円台以上」と定義しておく。
もちろん、年収がそれ以下の男性がダメな男、価値がないというわけではないが、これはあくまで婚活市場における価値(人気)の話なので誤解、曲解なきように。
さて、「いい男」を以上のように定義したとして、そのような男性はどこでゲットできるか? 「いい男の巣」とはどこなのか?
それはずばり。チャリティ・パーティーである。
それも、男性の会費が1万円以上のチャリティ・パーティーや、会費3万円以上のチャリティ・ガラである。
それだけの会費を払ってチャリティ・パーティーに参加する男性は、まず間違いなく社会意識が高い。
金はあるが社会意識が低い男性は、お持ち帰り目的の飲み会には参加しても、チャリティ・パーティーには参加しないものだ。
そして今どきは、社会意識の高い男性は、働く女性に対して理解があり、育児や家事の分担に対しても協力的である確率が高い。
また、社会意識の高い男性は、属性で女性を見定めたりはしない。出身大学がどこかとか、どこの企業に勤めているかとか、どんな仕事をしているかとか、飲み会の時にサラダの取り分けがちゃんと出来ているかとか、肉じゃがの作り方がうまいとか、そんなところで女性を評価しない。あくまで、その女性の人間性で評価しようとする。女性誌などが繰り返し呪いをかけている「モテ」の呪縛から逃れられるというわけだ。
さらに、チャリティ・パーティーというのは、けっこう金がかかる。
会費以外にも、寄付のためのオークションやラッフル(くじ)に金を使う必要がある。
かりに会費が1万5千円だとすれば、なんだかんだで2万円くらいの出費になる。
なかには、何万、何十万もパーティーで寄付する人間もいる。
途上国の少女のためとか、日本の貧困家庭の子どもたちのためとか言って、それだけのお金をパッと使える人間は、ある程度の高収入であると推測できる。
また、オークションやラッフルでのお金の使い方で、ある程度、その人間の人間性も推測できる。
ともかく、チャリティ・パーティーに参加して、キレイなお金の使い方をする人間は、意識的にせよ、無意識にせよ「いい人」になろうとしている人たちで、倫理観、道徳観も高い。そのような男性は結婚しても、良き夫、良き父親になろうとする。
万一、パーティーでピンとくる独身男性と出会えなくても、参加者の中の既婚男性や既婚女性と仲良くなっておくことだ。このようなパーティーの参加者の近くには、同類の独身男性がいるので、後日、紹介してもらえる可能性も高い。
そんなわけで、婚活中の独身女性は、チャリティ・パーティーに積極的に参加することをお勧めする。
ただ漠然と合コンや婚活パーティーに参加するより、「いい男」に出会える確率は飛躍的に高まるはずだ。