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リーダーシップ力を鍛えたいならゾンビ番組から学べ!

企業が社員に持ち合わせてほしいと考えるビジネススキルの一つに「リーダーシップ力」がある。
昨今のリーダーリップの定義は、「命令と統制のリーダーシップ」を経て、「影響力によるリーダーシップ」へと移行しつつある。

女性活躍推進法施行に伴い「女性管理職」の輩出目標を多くの企業が掲げている。
女性管理職を数多く生み出すには、やはり「リーダーシップ力」の鍛え上げが必要不可欠だ。
人材育成コンサルタントとして活動をしている私は、昔からビジネス力の最たる力としてリーダーシップ力の鍛え上げを企業へ訴えている。
それは若ければ若いほど「のびしろ」があり、早期に伸ばすことができる。
ここでいうリーダーシップ力とは、「職位や役割に付帯しない、個人の言動によるポジティブな影響力」。学歴、職歴、性差など全く関係なく誰もが持ち合わせており、訓練により伸ばすことができる力である。

ただ、女性に対して「リーダーシップ」という言葉を投げかけると、拒否反応や他人事のような反応をする人も多いのは事実。

リーダーシップって何?リーダーシップを発揮するってどういうこと?
それを学ぶことができるオススメのTVシリーズがある。

アメリカTVシリーズ「Walking Dead」でリーダーシップを学ぼう!

アメリカテレビシリーズの「Walking Dead」。

現在、Season7が放映中だ。
コミックが人気を博しTVドラマへ。
アメコミが好きな私は、コミックを愛読、TVシリーズも毎回楽しみに観ている。

Walking Deadは、いわゆるゾンビ番組。
ある日突然ウィルスが蔓延、町中ゾンビだらけとなり、生き残った人間が生存していく様が描かれている。

このドラマを一言で表現すると「ヒューマンドラマ」。単に、ゾンビを殺し続けるだけの内容ではない。

なぜこのドラマに釘付けになっているか。
一つ目の理由、「生と死」とは一体何かを考えさせられる内容だからだ。いきなり哲学的になるかもしれないが、
劇中、生存している人間同士の対立、さらにはグループ同士の争いなどがストーリーとして展開されている。
そもそも、
生存している人間同士が殺し合いをしていいのか?
悪いことをした人間を死に至らしめて良いのか?
仲間の中で腐り、何もしない人間は生きているといえるのか?
など、いろんな場面で「生と死」を考えさせてくれる内容となっているのだ。

二つ目の理由は、シーズンごとに各キャラクターが成長していく様が非常に興味深い。
シーズンを追うごとにそれぞれの置かれる環境変化により役割が変わって行く。それに、適応できるものとそうでないものもいる。
その過程において、リーダーシップの芽生え、発達プロセスなどが垣間見れとても面白いのだ。*職業病か?笑
なかでも面白いのが「女性のキャラクター」。ここで主要キャラとそれぞれのリーダーシップの芽生えから特徴を紹介したい。

女版サムライカッコ良い系リーダーミショーン

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戦闘能力がずば抜けて高い。元々は一匹狼タイプ。グループに属さず一人で長く生存してきた。
そんな彼女がグループに入り、そのグループに馴染む→役割をみつける→リーダーを支える→グループ文化形成の貢献者となる。
その姿は、まさに新たな組織への適応力であり、一つのリーダーシップスタイルである。
よそ者だった彼女が、いかにして今のグループの一員となるか、それは組織で生きる私たちにヒントを与えてくれる。

脱支える女子系リーダーマギー

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Walking dead ファンは彼女の置かれたハードな状況を理解できるだろう。これまでのseasonで、生存する家族全員を人の手によって殺された悲愴なヒロインだ。「実父、妹、夫」を失った。(現在のseason7で敵リーダーNeganにより残酷な方法で夫を殺された彼女。コミックを読んでいたのでどうなるか想像はできていたものの、本当にハードな場面であった)
生存能力は高く、家族の死やグループの状況変化により、少しづつ「交渉リーダー」として力を発揮してきている。最後の親族である夫の死、これから迎える新たな命(現在妊娠中)が今後彼女の生き方にどのように反映されるか楽しみである。

「葛藤女子系リーダーキャロル」

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気弱女子から強くたくましい女子へ転身したキャロル。元々、暴力夫と娘とグループに属していたただの人だった。
夫から暴力を受け、ゾンビとの戦い方もままならない彼女が、今となれば戦略家であり戦闘家でもある。ゾンビにより家族を失い、グループ同士の戦いからグループを守り、当初の弱々しい彼女が想像できない。そんな自分の置かれた状況に色々悩み、今ではグループを抜け出し単独行動をしている。(グループ同士の衝突やその中で繰り広げられる生きた人の命を奪うことに対する葛藤があるようだ)あえて組織で例えると、一般職から総合職へ転換、強くたくましくしなやかに仕事をするが、内面はけっこうデリケートで悩み多い女子のような姿が照らしだせる。

人はあらゆる状況により「変わるきっかけ」を得られる。と私は考えている。
それをまさに体現しているのが、walking deadのキャラクター達である。
リーダーシップやコミュニケーションのビジネス本を読み、学ぶのももちろんおすすめだが、
たくさんのゾンビがでてくるヒューマンドラマから、「ビジネススキル」を学び取るのもなかなか面白い。
年末年始にseason一気観も良い休暇となりそうだ。

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大野理恵

ガールパワー専務理事
 「多様性を育み、企業と個人に活力を与える」ことをビジョンに掲げ、
2013年株式会社ウィンフィニティを設立、教育コンサルティング事業を行う。多様性を育むための、キーパーソンである女性の活躍を後押しすべく、働く女性に向けたコーチングをこれまでに1000名以上行う。社会で活躍する女性が抱える悩みに直面し、一人でも多くの女性がより豊かな人生を過ごすためにサポートを行う。2015年ガールパワーに参画、専務理事に就任。

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