千葉大医学部の集団強姦事件で医師が逮捕。
千葉大学医学部の学生3名が集団強姦致傷容疑で逮捕された事件に関連して、同医学部付属病院の研修生であり医師の男性が、準強制わいせつ容疑で逮捕された。
少し前には、慶應大学広告研究会の学生が、合宿中に女子大生を集団強姦したとして週刊文春にすっぱ抜かれ、大学は広告研究会に解散命令を出している。こちらはまだ逮捕者は出ていないようだが、文春報道が事実であれば、いずれ逮捕者が出てもおかしくない話だ。
このような集団強姦事件は、もちろん日本だけで起きているわけではない。むしろ、日本は世界的に見ると、性的被害の少ない国だ。
海外メディアをウォッチしていると、それこそ連日のように日本では考えられないような酷い集団強姦事件が報道されている。特にアジア、アフリカの途上国が酷い。
10歳前後の少女に対する集団強姦事件も後を絶たない。
1〜2年前に報道されたアフリカの事件では、姉妹が集団で強姦された後、殺されて学校のトイレに捨てられていた。その姉妹の年齢は2歳と3歳だった。こうなるともう、意味がわからない。
強姦などの性的暴行事件を起こすのは、いわゆるギャングのような乱暴者の連中だけではない。ある国では、強姦被害にあった女性が警察に訴えに行くと、警察署内で警官たちに集団レイプされたりする。
アフリカ各地には、国連が多くの平和維持活動(PKO)部隊を出しているが、その平和維持部隊の兵士が多くの性的暴行事件を起こしている。その容疑件数は、2015年で69件にものぼり、21カ国の兵士が関わっているとされている。(アフリカPKO要員の性的暴行疑惑、21か国・69件 国連報告書)
インドでも集団レイプ事件は多発している。2012年12月にはニューデリーで、BFとバスに乗っていた女子医大生が車内で数人の男にレイプされ、さらに性器などに激しい暴行を加えられバスの窓から路上に投げ捨てられ死亡するという事件が起きた。
この事件は世界中のメディアが報道し、国際的に激しい批判を浴びた。また、これまで多発する性的被害に黙っていたインド女性たちも立ち上がり、暴動に近いような激しい抗議活動を繰り広げた。その結果、法律も改正され集団レイプは死刑となった。しかし、そこまで厳罰化しても、集団レイプ事件は後を絶たない。
女はレイプしてもいいという文化
なぜ、集団レイプ事件は頻発するのか?
それは、男には性衝動があるから、というわけではない。
たしかに、性衝動が原因で起きるレイプ事件もある。歪んだ恋愛感情や妄想が性的暴行を引き起こすこともあるだろう。しかし、集団レイプとなると事情が違う。別の理由が引き起こすのだと思う。それは、どこか女性を低く見ていて、「女はレイプしてもいいのだ」という意識があり、それが集団レイプを引き起こすのだ。男性の、歪んだ優越感、自尊心が引き起こすと言ってもいい。
最近の日本で起きた、千葉大学医学部学生や慶應大学広告研究会の事件を見てもわかるが、集団レイプ事件を起こす集団はオタクの集団と違って女性に困っている連中ではない。むしろ、女性にモテたり、女性の方からすり寄ってくるような集団である。
かつて、トランプが「有名になれば、女性になにをしても許される」といった趣旨の発言をしたことがすっぱ抜かれて物議を醸したが、このような心理は、国立大学医学部や、ブランド大学でミス・コンを主催しているようなサークルの若者にも芽生えていたとしてもおかしくはない。というか、これは僕が男だからハッキリと断言するが、そうなる。
そうなると、男は女を安く見るようになり、集団でレイプしてもかまわないと考えるバカも出てくる。
一部の途上国で集団レイプがはびこるのも、「女性はみんなでレイプしてもいいもの」という「文化」があるからだ。だから、法律でいくら厳罰化しても、そもそも警官や検察官や裁判官までがそれを「罪」だとは考えないから、警察署内で警官に集団レイプされるなどという事件も起きる。
今回の千葉大のような集団レイプ事件が起きると、これを集団心理の側面から分析する男性もいるが、それは違う。そのような心理も作用するが、重要なのはどのような集団心理がそこで働いているのか?という分析だ。それは、女性を安く見るという心理であり文化である。
強姦などの性的暴行はあきらかに犯罪ではあるが、それをなくすためには文化を変える必要があるのだ。
そのためには、女性は自分を安くしないことが大事だ。医学部だとか慶應だとか、男が作り上げたヒエラルキーにのっかるのではなく、女性が自分たち自身で社会的地位を上げることが重要なのだと思う。