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ヴェールをかぶるのは強制か意思か

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池内ひろ美
ガールパワー代表理事 夫婦・家族問題評論家 家族問題コンサルタント。日本ペンクラブ会員。八洲学園大学教授(女子学・家族論)

イスラム圏における女性のヴェールに対する意識

イスラム教徒の女性たちは頭や体にスカーフ(ヴェール)を巻いています。

イスラム教の聖典クルアーンは、女性は顔と手以外を隠し近親者以外には目立たないようにしなけらばならないとしており、保守的なイスラム社会では女性は頭や体を隠す服装をします。髪の毛は必ず隠します。

一説には、イスラム圏が位置する中近東ではイスラム教の成立以前から、気候などに適応した服装として体をすっぽりと隠す服装がなされてきた背景もあるといわれています。それぞれ地域によってその呼び方と隠す部位が異なりますので、代表的なものをここに記しておきます。

  • ヒジャブ・・・スカーフのような布で頭髪だけを隠す。
  • ヒマール・・・スカーフで隠す範囲がヒジャブより広く、背中まで隠す。
  • チャドル・・・イランに多い。顔だけ出して体全体を隠す。
  • アバヤ・・・アラビア半島の伝統的な民族衣装。黒い布で、目と手足の先以外のすべてを隠す。
  • ブルカ・・・アフガニスタンの民族衣装。全身を隠し、目の部分も網状になって隠れている。

エジプト、イラク、レバノン、パキスタン、サウジアラビア、チュニジア、トルコの7カ国で、「女性がヴェールをかぶること」への男女別調査がアメリカの大学によって行われています。

結果は、パキスタンを除いて男女の好みに違いはほぼ見られません。
(出典http://www.courrierinternational.com/

ちなみにーー私が数年前に旅行で訪れたトルコ・イスタンブール市内では、ヒジャブ型のヴェールを身に付けていた女性は全体の2割ほどと感じました(他地域からの観光客を除く)。現地の彼女たちの服装は肌を露出しすぎない程度のブラウスやスカート、デニムパンツ姿もありました。富裕層ほど服装の自由度が高く、車の免許を持ち自家用車を運転する主婦の存在もあります。

いずれにせよ、多くの男性は保守的な服装を好んでいるようです。

ヴェールの下の「フルメイク」は、女性たちのプライドの表現

しかし、新しい表現で自身の立場を求めている人もあります。サウジアラビアの女性たちが対等の権利を要求しているビデオを紹介します。

彼女たちのヴェールの下は「フルメイク」です。化粧し美しいドレスを着るのは男性に見せるためだと思う方もあるかもしれませんが、外出時には必ずヴェールをかぶる彼女たちが美しく化粧するのは自分のためです。ヴェールがあってもなくても、化粧は自分自身のために行うことだと感じます。

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池内ひろ美

池内ひろ美

1961年生まれ。夫婦・家族問題評論家。家族問題コンサルタント。日本ペンクラブ会員。八洲学園大学教授(女子学・家族論)。
一般社団法人日本女子力推進事業団(Girl Power)代表理事。内閣府後援女性活躍推進委員会理事。一般社団法人全国危機管理推進事業団理事。一般社団法人国際教養振興協会顧問。
所属:よしもとクリエイティブ・エージェンシー

■著作
『とりあえず結婚するという生き方』ヨシモトブックス
『大好きな彼に選ばれるための25の法則』スターツ出版
『結婚の学校』幻冬舎
『妻の浮気』新潮新書
『良妻賢母』PHP新書ほか(31作品)

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