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年下男子をゲットする唯一の方法

ドラマの世界では年下男子が流行り?

昔から恋愛や結婚は男性が年長、女性が年下と相場は決まっていた。もちろん、年下の男性と恋愛したり結婚する女性もいたが、それはマイナーで女性が年下というのが一般的だった。

ところで、最近のドラマでは年下男性との恋愛が増えている。2019年7月期のドラマだけをとっても「偽装不倫」(日テレ)では、杏が分する浜鐘子と仲間由紀恵分する吉沢葉子(旧姓:浜)の姉妹が、どちらも年下男と恋愛する。浜祥子は32歳の設定で、独身なのに既婚だと偽って、25歳のカメラマンと偽装不倫する。鐘子の姉の葉子は37歳の設定で41歳の吉沢賢治と結婚しているが、独身だと偽って23歳のボクサーと不倫をしている。葉子は今の結婚生活を壊す気はないが、恋愛感情を抱いているのは夫ではなく14歳も年下の4回戦ボクサーだ。

「偽装不倫」の不倫カップル。葉子(37歳)と風太(23歳)

他にも、4月期から始まって放送中の「あなたの番です」(日テレ)も、主人公の手塚翔太(田中圭)は34歳のジム・トレーナーで、翔太と結婚している(ということにしているが、実は既婚で離婚ができていない)手塚奈々(原田知世)は49歳だ。年の差、実に15歳。というより、奈々ちゃんは来年、50歳だ。30代の男が、50歳一歩手前の女性に恋をして、猛烈なアタックを繰り返し、何度も撃破されながら最後は思いが通じる。そんな設定から始まるドラマだが、49歳と言えば、石田ゆり子さんと同い年だ。しかも、逃げ恥で新垣結衣の叔母役を演じ、「(当時29歳のガッキーと)姉妹役でもいいのでは?」「驚異」とか言われて視聴者を驚愕させた時でさえ47歳だった。ちなみに、奈々ちゃん役の原田知世の実年齢は51歳。実年齢50歳を超えた女優が、30代の男子に果敢にアタックされてもまったく違和感がない女性を演じている。逃げ恥の石田ゆり子以上の脅威だ。

言葉は悪いが、一昔前までは51歳の女性とか、立派な(?)なババアだった。

それが今どきは、50代でも若い。女優でなくても、素人さんでも若い。キレイ。美しい。

実際、SNSであげられている母娘の2ショット写真を見ても、まるで姉妹みたいな母娘がゴロゴロしている。というか、20代の娘よりアラフィフのお母さんのほうが美人!というパターンも珍しくない。

ホントに日本の女性は若くてキレイになった。

昭和の時代などには、「大人の色気のある女性だなあ」と思ってみていた歌手が、実はその当時の年齢が20歳だったりする。今、写真を見てもどう見ても30代半ばの大人の女性だ。

昭和まで遡らなくても、平成の時代の前半と比べても若い。

先日、20年くらい前の刑事ドラマを見ていたが、アラサーかな?と思って見ていた主人公が、24歳の設定であることが分かって驚いた。主人公だけではない。犯人役の女性も24歳の設定で、女優の実際の年齢も24歳だったのだが、画面の中の二人は、どう見てもアラサーにしか見えなかった。

当年31歳のガッキーや吉高由里子、32歳の石原さとみなどと比べても、上記の24歳の女優たちのほうが大人に見える。

20年くらい前と比べても、女性はやはり若くてキレイになっているのだ。

年下志向の女性が増えている?

実のところ、僕はそれほど日本のドラマの熱心な視聴者ではないので、ドラマ全体で年下男子との恋愛が増えているのかどうかは分からない。実感として増えているような気がしているだけだ。

しかし、他のメディアでも「ヒロインと年下男子との恋愛が急増!」という記事もあるくらいで、やはり増えているのだと思う。

歌と同様、ドラマもまたその時代の空気感を反映する。

視聴者の憧れ、潜在的な願望が画面に現れる。

バブル時代のトレンディ・ドラマで、主人公が住むマンションの部屋がフローリングだったのは、それが当時の若い女性の憧れだったからだ。当時からフローリングは人気だったが、フローリングの賃貸マンションなどほとんどなかった。だから、ラブホテルでもフローリングの部屋はとても人気があった。つまり、若い女性にとって、フローリングは憧れだったかのだ。だからドラマでもラブ・ホテルにもフローリングの部屋が登場し、それが人気を得たのだ。

つまり、ドラマの中でヒロインと年下男子の恋愛が増えたということは、年下男子との恋愛や結婚を夢みている女性が増えてきたのだと推測できるのだ。

大人女子が年下男子を好む理由

大人女子が年下男子を恋愛の対象として求めるようになった理由。

その理由の第一は、まず独身の大人女子が増えたからだと思われる。

今や、東京に住む30代女子の半数以上は独身だと言われる。

独身のアラフォー女子も珍しくない。

一昔前ならほとんどが既婚だった年代の独身女子が増えた。

そのような、独身大人女子にとっては、年上男性とか同年代男性との恋愛、結婚は非常に問題が多い。

仮に女性が30代後半だったとすれば、年上をターゲットにすると男性の年齢は40歳以上。ほとんどが既婚者だ。子持ちだって珍しくない。あまり恋愛の対象にならないし、結婚の対象にするには障壁が多すぎる。

しかし、20代男性であれば、逆にほとんどが独身だ。

つまり、年上男性より年下男子のほうが、狙いやすい。マーケティング的に言えば、ボリュームがでかいのだ。

加えて、女性の経済力の向上だ。

雇用形態や会社にもよるが、大手企業の総合職なら、30代で年収1千万円も珍しくはない。

昔は大企業女子は一般職(事務職)しかなかったが、今は総合職も普通にある。総合職女子が増えたことで、女性の経済力がアップした。

実際、経済力がある女性は、世間の常識に囚われず、自分の価値観で恋愛や結婚をする傾向がある。男性の場合、経済力があると、むしろ世間に対する見栄を重視する(有名女優とつきあうとか)傾向があるが、女性の場合は比較的、そういうのは少ない。むしろ、世間的な見栄から離れていく。

たとえば女性医師は経済力もステイタスもあるが、医師同士で結婚するケース、弁護士と結婚するケースも多いが、意外と売れない俳優やミュージシャンと結婚しているケースが多い。男性の経済力をあてにしなくていいので、自分の価値観を満たしてくれる男性を選ぶ傾向が強い。甘えてくれるとか、純粋だとか、夢を追い続けているとか、家事や育児がまかせられるとか、その価値観、内容はひとそれぞれだが、男性に経済力やステイタスを求めないという意味では共通している。

かつては女性のステイタスとは、医者や大企業の偉い人とか大物政治家とか、社会的に偉い男性の奥さんであることだったが、男性のスタイタスに頼らない女性も増えた。女性の自立もずいぶんと進んだものだと思う。

これら、人工動態統計的な変化と、経済力に裏付けられた自立が相まって、年下男子との恋愛を夢想する大人女子が増えているのだろうと思われる。

年下男子をゲットする唯一の方法

さて、ネットには年下男子へのアプローチの方法についての記事も多いが、ハッキリ言って、これらのアプローチ法は無駄だと思われるノウハウが多い。年下男子をゲットしたい女子は、もっとシンプルに本質的なことを理解しておいたほうが効果的だと思う。

実は僕もまだ20代だった頃、10歳くらい年上の女性と交際したことがある。もう30年くらい前の話で、当時の感覚からすれば、10歳くらいも年上の女性というのは、あり得ないくらい年上に感じられたのだが、その時の経験から、男子が年上女性とつきあう気になるまでの心理的メカニズムを解説したいと思う。

まず、男子が年上女子とつきあおうと思うときの気持ち。それはひとつしかない。それは憧れだ。「素敵だな」と思っているかどうかで恋の行方は決まる。

憧れこそがすべてだ。

これが年下の女の子なら、憧れは必要無い。たとえば、ちょっとおバカでドジな女の子でも「カワイイな」と思うことはある。しかし、年上女性に対してはそれはない。おバカでドジな年上女子に対しては、そのまんま「この人はバカなの?」と思うだけだ。

年上女性でもドジなところをカワイイと思ってくれる男子もいるはずだと思うかもしれないが、それはあくまで交際を始めた後の話で、まだ何も始まってない段階でそう思うことはまずない。そもそも、年上女性に対しては、私生活でのドジ、たとえば料理を失敗したとかはカワイイと思うことがあるかもしれないが、仕事の上でのドジは絶対にカワイイとは思われない。年下の女の子なら、仕事の失敗も(失敗の内容にもよるが)かわいいなと思うこともあるが、年上に対してはそれはない。

年上女性に対して男子は、たとえば若い女子がおじさまに「大人」を感じて好きになることがあるのと同様に、女性に対して「大人」を感じた時に、素敵だと思い、憧れるのだ。その憧れがなければ、男子が年下女性を好きになる理由はない。

年上女性からアプローチされた時の、男子の反応

ところで、年上女子からアプローチされた場合、男子はそれをどう感じているのか?

基本的に年上の女性から好意を寄せられたら、年下男子はビックリする。特に女性が10歳くらい年上だとなおさらだ。そのビックリの中身も二種類ある。

まず、あまり素敵ではない年上女性からアプローチされた場合。この場合は「この人は何を考えているのだろう?」と思ってビックリする。たとえば、ミス・キャンパスみたいな女の子が、あまりよく知らないキモオタに突然、告られたら意味が分からずビックリすると思うが、それに近い感覚があるのだ。たとえ、自分のことをモテ男だと思ってなくても、素敵じゃない年上女子にアプローチされたら、「何故にあなたが?」と思う。それが男性の本音だ。

一方で、素敵な年上女性に好意を寄せられてもビックリする。年下男性からすれば、素敵な年上女子は、自分など相手してくれないだろうと思っているからだ。僕の場合は、くだんの年上女性は会社を経営していて、美人だし、経済力あるから着てるものも素敵で、周りの男性陣もカッコいい大人ばかりで、まだまだ若造の自分など、とても相手にしてくれないと思っていた。だからアプローチされたときは嬉しいよりもビックリだった。「え? 俺なの?」と驚いたのだ。

まあ、そんなわけで、いずれにしても年上女性からのアプローチはビックリするものだ。年上と言っても2つか3つくらいの差ならそうでもないだろうが、5歳以上の年の差があると、けっこうビックリすると思う。

もし、10歳以上年上の素敵女子にアプローチされて、さも当然と思うような男子がいたとしたら、そういうヤツとはつきあわない方がいいと思う。男としての自意識がおかしい、生まれついてのホスト野郎だからだ。(ホストに貢いで昭和演歌のように尽くす女になりたいなら別だが)

基本的には、10歳くらい年の離れた年下男性にいろんな方法でアプローチしても、それらはほとんど効果がないと思う。

では、年下男子をゲットするにはどうすればいいか?

それは相手に惚れさせるしかない。まず最初に、自分のことを、素敵な女性だと思わせることだ。

これが、年下男子をゲットする唯一の方法だ。

年上女性を好きになった男子が取る行動は二通りある。「あなたの番です」の翔太のように、隙さえあれば「奈々ちゃん、大好き!」と、つきあってもいない段階からすり寄ってくる。あるいは、自分ではまともに相手してもらえないと思い、思いを秘めたままにする。いずれにしても、年上男性にこれをやられるとキモいだけだと思うが、うんと年下の男の子がやるとカワイイと感じるだろう。

「好き好き攻撃」を仕掛けてくる男子には、最初はちょっとじらしてやればいい。このてのタイプは諦めが悪く、多少撃破されたところでひるまない。それで何度かふってやって、適当なタイミングで受入れる。

もし一度断って、それでなにもしなくなった場合は、そもそも相手は本気ではない。その場のノリで、お世辞の1種として「好き好き。つき合って!」と言っただけで、オヤジが若い女の子にお世辞で「キミ、可愛いね」と言ってるのとたいして変わらないから真に受けなくてよかったと思えばいい。

思いを秘めるタイプには、逆に女性側から「好き好き攻撃」を仕掛ける。最初は戸惑うが、憧れの女性から攻められたら早晩、落ちる。

いずれにしても、男子が年上女子に憧れていることが肝心で、そんな感情を持っていない男子にどんな方法でアタックしても、心を寄せることはない。

というわけで、年下男子をゲットするには、結局のところ女を磨くしか方法はない。磨いて磨いて素敵な女性になって憧れの存在になる。当たり前の方法だがこれが王道だし、唯一の道だ。

手練手管では年下男子は落ちない。そう思っておいたほうがよい。

次回はその「憧れの女性になる方法」について考えてみたい。乞うご期待。

 

 

 

 

 

 

 

仲間由紀恵は年上男性と結婚しているが、年下の

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竹井善昭

CSRコンサルタント、マーケティング・コンサルタント、メディア・プロデューサー。一般社団法人日本女子力推進事業団(ガール・パワー)プロデューサー。

ダイヤモンド・オンラインにて「社会貢献でメシを食うNEXT」連載中。
http://diamond.jp/category/s-social_consumer
◇著書◇「社会貢献でメシを食う」「ジャパニーズ・スピリッツの開国力」(共にダイヤモンド社)。 ◇翻訳書◇「最高の自分が見つかる授業」(Dr.ジョン・ディマティーニ著、フォレスト出版刊)

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