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【Girl Power Medical】子育て中の孤独と不安を脳科学で解明する

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竹井善昭

プロデューサーGirl Power
ガールパワー・プロデューサー 株式会社ソーシャルプランニング代表取締役 マーケティング・コンサルタント メディア・プロデューサー

子育てのママの孤独と不安。その原因を脳科学が解明!

子育て中のママはさまざまな悩みを抱える。

産後鬱になる発症率は、一般の鬱病の5倍とも言われてい。

夜泣き、寝返りをいつうつのか心配、歩きはじめる時期はいつなのか、言葉はいつ伝わるようになるのか、熱を出すこともあれば、おとなしすぎる時間も心配だし、乱暴だ、静かすぎるなどなど。

子育てで起こる出来事すべてにおいて、お母さんは不安になる。

そして、母親は自分を責めがちである。「わが子に何か問題があるとすれば、それは自分のせいではないか?」と。

加えて、夫が育児に協力しない、実家が遠くてあまり助けてもらえない、近所に信頼できるママ友がいないなど、人間関係にも不安がある。

ある子育てママが、子育てについて「これは一体どんな地獄かと思った」と言っていたが、共感するママさんも多いのではないかと思う。

そんな「地獄のような状態」であるにもかかわらず頑張っている子育てママをもっとも苦しめているのが、孤独と不安だ。

多くの子育てママは孤立感に苛まれ、悩み、苦しんでいる。

しかし、最新の脳科学を知れば、そういう悩みも軽減できるのではないか。

NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て」は、最新の脳科学の知見から、子育てママの身体の秘密、メカニズムを説き明かしている。放映は2016年1月31日だが、この番組が伝える貴重な情報が子育てママたちに、そして日本社会に大きく拡がっているとは言い難い。そのため、ここに番組の内容を記事にしておくことにした。

同番組によれば、子育てママが孤独や不安を感じるのは、それは女性の身体がそうできているからだという。

いわば、本能的なものとして身体のメカニズムがそうなっている。
だから、子育て中に孤独や不安を感じても、それは自分がダメなせいなのかと悩む必要はなにもない。人間は(女性は)そのような作りになっているのだから。

女性の身体とは繊細かつ凄いもので、まず妊娠すると脳の30カ所以上の部位が活性化するという。

そして、出産後、赤ちゃんの泣き声を聞きわける、自分の子どもと他者の子どもの違いが明確にわかっている。

番組で、10人のママが参加し、ついたて目隠しの向こう側にいる赤ちゃんの泣き声を聞いて、自分の子どもかどうかを当てるという実験を行った。

結果は全員が正解。泣き声だけで、自分の子どもかどうかを言い当てた。これは女性にとっては当然のことと思われるのだろうか、男性の僕からすれば、赤ちゃんの泣き声などどれも同じで、その違いを聞き分けることなどできない。

しかし、お母さんは違う。

見事に、(全員が)自分の赤ちゃんの泣き声を聞き分けることができた。

妊娠中と同じく、子育て中も、女性の脳は、赤ちゃんの泣き声を聞くと、複数箇所が活発化する。

泣き声を聞き分ける能力が自然とアップするという。

まさに、「お母さんは、すごい!」だ。

そんな緻密なメカニズムを持つお母さんの身体では、子育て中に孤独や不安を感じるのも、子どもを守るために発動するメカニズムだという。

ママたちの孤独感、不安感は人間の本能

女性は妊娠するとエストロゲンなどさまざまな女性ホルモンの分泌量が通常より増える。そして、出産後に急激に減少する。

このホルモン分泌量の変化によって、脳の神経細胞の働き方が変化し、不安や孤独を感じやすくするようになるという。

なぜ、そんな機能が備わっているかというと、孤独感を補うために「コミュニティの中で、皆で一緒に子育てする」=「共同養育」にママたちを向かわせるためだという。

つまり、人間(女性)の身体は、赤ちゃんを共同養育するようにできているのだ。

近年、「子どもは地域で育てるもの」という意識が高まっているが、そもそも太古の昔から、子どもはコミュニティで育ててきた。ところが、都市化が進み、核家族化がする中で、共同養育の仕組みが失われていったのである。お母さんたちが孤独感、不安感を募らせるのは当然のことであり、ママ友を求めるのは母親として本能的なことだ。

だから、子育ての最中に孤独感や不安感を感じても、それはそういう風にできていると認識すればいいだけで、いたずらにに悩む必要はない。

もちろん、それが母親として本能的なものだと分かったからといって、孤独感や不安感が無くなるわけではないし、保育所や学童などの子育て制度・環境の問題も解決できるわけでもないが、少なくとも「自分はおかしいのではないか?」「自分のせいではないか?」などと、無用な罪悪感からは解放されるのではないかと思う。

母性は学習で生まれる

番組では母性についても、興味深い実験を行っている。

出産経験のない女子大生を集めて、毎週1回2時間、赤ちゃんを抱っこし世話をしてもらう。

これを3ヶ月間続けて、彼女たちの脳の変化を測定した。

すると、赤ちゃんの泣き声で、女性の脳は大きく変化し、育児に関わる活動が活発化した。

子どもに対する親しみや愛情が感じやすくなったのだ。

このことから、母性は生まれつきのものではないと推測される。体験でスイッチが入り、学習していく。

つまり、母親は最初から母親なのではなく、赤ちゃんと接することで母になるのだ。

しかし、世の中には、子どもを愛することができず虐待する母親もいる。

そういう母親の脳が、どのようになっているかの科学的研究も必要だろう。(実際に行うのは難しいだろうが)

夫に対するイライラも、女性の本能

子育て中の母親は夫にイラつく傾向があるようだ。

夫の行動に激イラする。

多くの夫たちは、赤ちゃんの世話や家事を手伝おうとすると逆に怒られる、それでどうすればいいか途方に暮れる場合も多い。

ママはなぜ、夫にイラつくのか?

これも、女性ホルモンに起因し、本能的なものに近いといえる。

女性は、出産時に脳下垂体からオキシトシンというホルモンを大量に分泌する。

これは筋肉を収縮させるホルモンで、これが大量に分泌されることで子宮を収縮させ、出産を促す。

また、授乳時にも大量に出て乳腺を収縮させる。つまり授乳を促す。

さらに、子どもと触れ合うときにも女性はオキシトシンを放出する。子どもに対する愛情を深める作用があるという。

ところが、このオキシトシン。

他者に対する攻撃性を高める作用もある。

ネズミを使った実験では、育児中の母ネズミに他のネズミを近づけると攻撃するという。

しかし、母ネズミのオキシトシンを抑制すると攻撃しなくなる。

オキシトシンは、愛情を深めると同時に、攻撃性を強める作用もあるのだ。

同様の実験を、人間(ママたち)を対象に行っても、同じ結果が出ている。

40名の母親を2つのグループに分け、ゲームをやってもらう。

勝てば相手に対して不快なブザー(嫌がらせのブザー)を鳴らす。

ブザーの音量と長さは、それぞれの母親が自由に決めることができる。

つまり、攻撃性が高まったときは、より大きな音で、より長くブザーを鳴らす。

このゲームを、一方のグループはオキシトシンの分泌を促すために、ゲーム前に授乳してもらう。

オキシトシンが多いグループと、そうでないグループで対戦してもらう。

結果としては、授乳した、つまりオキシトシンが多い母親グループの方が、勝った場合に、より大きく、より長くブザーを鳴らした。つまり、攻撃性が高かった。

愛情を深めると同時に攻撃性を高める、この不思議なホルモン=オキシトシンもまた、母親が子どもを守るために備わった、女性の本能といえるだろう。

そんなわけで、子育て中の妻が自分に対して攻撃的になっていても、それは人間の本能だからしょうがないと、夫である男性のみなさんは諦めるしかない。

このオキシトシンには、ストレスで攻撃的になり、リラックスで愛情を感じさせる作用がある。

つまり、男性ができることは妻をリラックスさせることだが、そのために有効なのはズバリ「会話」だ。

女性は会話でリラックスする。

その時に重要なのは共感で、妻が子育ての悩みなどを話しても、解決法やアドバイスを求めているわけではないことを理解すべきだ。

そもそも、子育て中でなくても、女性は男性との会話で解決やアドバイスなど求めていない。
「ねえ、聞いて」と女性から言われたときは、文字どおり「聞く」ことが大切であり、あいづちを打つことによって「共感」を示すことが重要なのである。

プライベートな女性との会話で重要なのは「共感」であることを、男性は理解しておいたほうが平和だ。

そんなわけで、子育て中の家庭では、夫はなるべく多くの時間を妻との会話に費やす。もっぱら聞き役となる。それが、我が子と自分への妻の愛情を深める最良の方法となる。

このことは、男性は教えてもらわないと誰も理解できないため、女性のみなさんは男性に教えてあげてほしい。子育ては、男性の理解があったほうがやりやすい。

そんなわけで、子育て中の女性のみなさんは、孤独感も夫へのイライラも、人間としての本能だと理解できれば、少しは気が楽になるのではないだろうか? そして、その対処法もわかってくる。科学的に理解できれば、悩みも軽減できると思う。

だから、男性の脳が変化するかどうかは分からないが、少なくとも女性の脳は変化することが分かった。

しかし、世の中には、子どもを虐待死させる母親もいる。

そういう母親の脳が、どのようになっているかの科学的研究も必要だろう。(実際に行うのは難しいだろうが)

夫に対するイライラも、女性の本能

子育て中の母親は夫にイラつく傾向があるようだ。

夫の行動に激イラする。

夫の立場からすると、赤ちゃんの世話や家事を手伝おうとすると逆に怒られる、それでどうすればいいか途方にくれる場合も多い。

ママはなぜ、夫にイラつくのか?

これも、女性ホルモンのせいで、言ってみれば本能的なものなのだ。

女性は出産の時に脳下垂体からオキシトシンというホルモンを大量に分泌する。

これは筋肉を収縮させるホルモンで、これが大量に分泌されることで子宮を収縮させ、出産を促す。

また、授乳時にも大量に出て乳腺を収縮させる。つまり授乳を促す。

さらに、子どもと触れ合うときにも女性はオキシトシンを放出。子どもに対する愛情を深める作用があるという。

ところが、このオキシトシン。

他者に対する攻撃性を高める作用もある。

ネズミを使った実験では、育児中の母ネズミに他のネズミを近づけると攻撃するという。

しかし、オキシトシンを抑制すると攻撃しない。

オキシトシンは、愛情を深めると同時に、攻撃性を強める作用もあるのだ。

同様の実験を、人間(ママたち)を対象に行っても、同じ結果が出ている。

40名の女性を2つのグループに分け、ゲームをやってもらう。

勝てば相手に対して不快なブザー(嫌がらせのブザー)を鳴らす。

ブザーの音量と長さは、女性が自由に決められる。

つまり、攻撃性が高いと、より大きな音で、より長くブザーを鳴らす。

このゲームを、一方のグループはオキシトシンの分泌を促すために、ゲーム前に授乳してもらう。

オキシトシンが多いグループと、そうでないグループで対戦してもらう。

結果としては、授乳した、つまりオキシトシンが多いグループの女性の方が、より大きく、より長くブザーを鳴らした。つまり、攻撃性が高かった。

愛情を深めると同時に攻撃性を高める、この不思議なホルモン=オキシトシンもまた、母親が子どもを守るために備わった、女性の本能だ。

そんなわけで、子育て中の妻が自分に対して攻撃的になっていても、それは人間の本能だからしょうがないと、夫である男性のみなさんは諦めるしかない。

このオキシトシンには、ストレスで攻撃的になり、リラックスで愛情を感じさせる作用がある。

つまり、男性ができることは妻をリラックスさせることだが、そのために有効なのはズバリ「会話」だ。

女性は会話でリラックスする。

その時に重要なのは共感で、妻が子育ての悩みなどを話しても、解決法やアドバイスを求めているわけではないことを理解すべきだ。

そもそも、子育て中でなくても、女性は男性との会話で解決やアドバイスなど求めていない。

女性とのプライベートな会話で重要なのは「共感」であることを、男性は理解しておいたほうが平和だ。

そんなわけで、子育て中の家庭では、夫はなるべく多くの時間を妻との会話に費やす。それが、我が子と自分への妻の愛情を深める最良の方法となる。

このことは、男性は教えてもらわないと誰も理解できていないので、女性のみなさんは男性に教えてあげて欲しい。子育てには、男性の理解も重要だから。

そんなわけで、子育て中の女性のみなさんは、孤独感も夫へのイライラも、人間としての本能だと理解できれば、少しは気が楽になるのではないだろうか? そして、その対処法もわかってくる。科学的に理解できれば、悩みも軽減できると思う。

 

 

 

 

 

 

 

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竹井善昭

CSRコンサルタント、マーケティング・コンサルタント、メディア・プロデューサー。一般社団法人日本女子力推進事業団(ガール・パワー)プロデューサー。

ダイヤモンド・オンラインにて「社会貢献でメシを食うNEXT」連載中。
http://diamond.jp/category/s-social_consumer
◇著書◇「社会貢献でメシを食う」「ジャパニーズ・スピリッツの開国力」(共にダイヤモンド社)。 ◇翻訳書◇「最高の自分が見つかる授業」(Dr.ジョン・ディマティーニ著、フォレスト出版刊)

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