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大学生に告ぐ。真の職を見つけたければ就活をやめよ!

地下鉄で良く見る光景。
黒のスーツに白いワイシャツを身にまとい、黒いビジネスバックを持ち、前髪をピン留で止めた大学生たち。

毎年見る光景であるが、私はいつも就活生を見て思うことは2つ。
①「みんな同じにみえる」(同じ格好をしているので区別がつかない)
②「楽しそうにみえない」(とってもはつらつとしたオーラを放っている人に遭遇したことがない)

私自身、世間一般に認知されているような就職活動をしたことがないため、
皆が当たり前にしていることが不思議でならない。摩訶不思議なのだ。
例えば、同じ格好をする、エントリーシートを量産する、何十社へとりあえずエントリーする、パスしたら面談を受ける、というプロセスに代表される。

これで「真の職」に出会うことができるのだろうか?
確率論でいうと、数打ちゃ当たるのかもしれない。

現在日本における企業数は、約420万社。
内訳は、大企業1,2万社、中小企業419万社、その他小規模企業となる。
過去出会った学生さんの話を思い出す。彼は一気に100社エントリーをしていると言っていた。
「大企業、○○業界、総合職」で絞っているそうだが、絞る条件が非常に曖昧であること、確率論で考えたって前述した国内企業数を見る限り、100社以上にだすほうが確率が上がりそうだ。
全てが中途半端だ。

一方、このような就活プロセスを学生に浸透させた責任は、企業にもある。
職業柄人事部の方と多く接する。常に新卒採用の課題や悩みは伺うが、ここ最近多く聞かれること。
「一人一人の本音や価値観を引き出すことの難しさ」に直面しているとのこと。

様々な要素を面談という短い時間の中で互いに発見し、選考にかけるわけだが、
学生たちが面談時に発する言葉やエピソードが「同じ」なのだ。

面接官  「これまでリーダーシップを発揮した経験は?」

A学生  「サークルでサブリーダーとして○○○しました。」

B学生  「学園祭当日、出店したお店に長蛇の列ができてしまい、○○◯の工夫をして列を短くし、効率の良い運営を実現しました。」

このエピソード。あるあるなのだ。
副部長、学園祭エピソードは耳にタコができるほど皆が多用するらしい。
おそらく、就活をサポートしているキャリア機関や就活サポート会社がそのように指南しているのであろう。

皆が同じ身なりをして、同じエピソードを言うこの状況の中で、どう選んでいいくのか?
●少し他の学生と違う奇抜なエピソードをいう学生を選ぶのか?
いや、日本企業は同調同質を好むから、あまりに外れると違和感を覚え、選考しないだろう。
●少し他の学生と違う身なりをしている学生を選ぶのか?
いや、上記同じで女性が「パンツ」スーツをまとっていても、気になる人事もいるそうだ(スカートスーツと一体何が違うのだろうか)。
少しでも一般の就活スーツ像から外れると、それもやはり選考しないだろう。

そろそろ核心に迫りたいと思う。
ここまで述べた事実と私の感じること。それらを踏まえ、学生も企業も互いの「真のマッチング」を実現するにはどうすれば良いのか?

「変わる」ことである。

学生も企業も、これまでのやり方に疑念を抱くことからスタートしてほしい。
学生は、やはり周りと同じやり方をただ単にやっていることが、自分のためなのか。
このやり方を選択することが、自分の将来へつながることなのか。それをよく考えてほしい。
企業経営者と人事に関しても同じだ。
これまでの採用方法を継続することが、自社にとって有益なのか。
長期的に考えても、採用コスト(時間・お金)を膨らましているだけではないのか?

では、学生にとって「真の職をみつける」こと、企業にとって「真の採用を実現する」ためにはどうすれば良いのか?

「価値観」のマッチングがキーとなる。

企業として大切にしている価値観と採用したい学生さんの価値観が合っていること。
それが真のマッチングなのだ。
例えば、常に「新しいチャレンジをする」価値観を持っている企業と「安心・安定」を価値観に持つ学生さんがマッチするとは思えない。このような企業であれば、「好奇心旺盛、思い立ったらすぐ行動、リスクをとる」という価値観をもつ学生さんがよりフィットするはずだ。

現状、「価値観」をマッチングさせる採用アプローチをとっている企業やエージェントは私が知る限り数少ない。そんな中、先日訪問した「キャリア解放区」は価値観マッチングサポートの先駆けだ。彼らの活動を広く紹介したいし、就活に疑念を抱いている学生や企業はぜひ同団体へ訪問することをお勧めする。

特定非営利活動法人キャリア解放区
「アウトロー採用™️」と称し、現代の就職活動に疑念を抱く学生のサポートを行う。
就活のためになぜスーツを着なくてはいけないのか?なぜみんなと同じように興味のない会社へやたらエントリーしなくてはいかないのか?このような疑念を抱く、アウトロー達が「就職する」ために企業とのマッチングを演出する。最大の特徴は、学生と企業の価値観をマッチングさせる独特のプロセスを持っていること。それにより「真のマッチング」を実現している。集まる学生も早慶以上、理工系学生を中心とした内向的だが優秀人材が集まるため、外資企業から中小企業、スタートアップ企業などが採用企業として参画する。

同団体の納富さんは、人材畑出身でやはり従来の採用システムに疑念を抱いていた方だ。
それを変えるため真剣に学生と企業と向き合い、活動を行う。

*アウトロー採用学生説明会セミナーの様子
img_1694平日19時〜目黒で行われていた。

また、ガールパワーも「真の価値観を見出す」バリュークリエーションプログラムを持っている。
企業における採用活動に活用することもできる。ご興味ある方はぜひお問い合わせを。info@girlpower.jp

学生のみなさん。
「真の職」をみつけるには、自分自身の価値観と企業の価値観のマッチングが大切だ。

「真の職」を見つけたければ、今の就活をやめて、自分の価値観を見出すことから始めよう!

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大野理恵

ガールパワー専務理事
 「多様性を育み、企業と個人に活力を与える」ことをビジョンに掲げ、
2013年株式会社ウィンフィニティを設立、教育コンサルティング事業を行う。多様性を育むための、キーパーソンである女性の活躍を後押しすべく、働く女性に向けたコーチングをこれまでに1000名以上行う。社会で活躍する女性が抱える悩みに直面し、一人でも多くの女性がより豊かな人生を過ごすためにサポートを行う。2015年ガールパワーに参画、専務理事に就任。

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