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熊本の奇跡・さくらちゃん撮影オフショット写真集

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竹井善昭

プロデューサーGirl Power
ガールパワー・プロデューサー 株式会社ソーシャルプランニング代表取締役 マーケティング・コンサルタント メディア・プロデューサー

「熊本の奇跡」との奇跡的な出会い

その少女との出会いはほんとうに奇跡的なものだった。

8月上旬、熊本入りしていた僕は、とある支援チームの飲み会に誘われ行ってみた。会場について「どこに座ればいいのか?」と主催者に尋ねると「そこの席に座ってください」という。そしてその席に座ると、隣の席には母親に連れられた幼い少女がいた。正直に言って、その時は「熊本にも凄い美少女がいるもんだ」「この子は、熊本の奇跡だ」と思っただけだった。

しかし、その後。震災から半年を機になにかやりたいと考えている時に、「ビジュアルはあの子をモデルにする。それしかない!」と閃いた。熊本の復興は女性がキーであると思っていたし、子どもは何時の時代でも未来への希望だ。熊本で出会った美少女は、復興のシンボルとしてふさわしい。

今回の地震で特に甚大な被害を受けた益城町や立野地区で、熊本県の県花である「りんどう」の花束を抱えて、さくらちゃんがたたずむ。そんなビジュアル・プランも考えた。りんどうの花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」だ。まさに、震災から半年を経て、復興を祈るための写真としてふさわしいのではないか。そう考えたのだ。

そう考えて、その女の子のお母さんに連絡し、モデルとして協力してくれるようお願いした。「この子が熊本のために役立つなら」と快く承諾してくれた。

それが、今回の「震災から半年・熊本復興支援キャンペーン」のイメージ・モデルをつとめてくれた熊本の美少女・さくらちゃんだった。

熊本県在住。彼女自身も被災者で、自宅は半壊。現在は、両親とともに県内某所に移住して暮らしている。

撮影は9月下旬、益城町と立野地区で行った。

福岡からは、カメラマンの川上川上和禎と、スタイリング協力としてふぁしょん・プロデューサーの安井邦仁氏が参加してくれた。熊本在住の若者で、それまでガールパワーの熊本支援活動でも多大な貢献をしてくれている上妻翔太くんも参加してくれた。

不思議な撮影だった。

「熊本の奇跡」が生んだ、奇跡の撮影。

当日の天気予報は降雨確率100%。大雨警報まで出て、市内のホテルから集合場所に向かう途中も、猛烈な雨が降っていた。通常ならとても撮影などできないコンディションだったが、とにかく集合して、その場の状況で撮影を強行するか断念するか決めようと話をしていた。

最初の撮影地は、益城町にある、支援団体「IKIMASU熊本」の拠点であるテント。雨はだいぶ小降りになっていたが、それでも幼いモデルを外に立たせての撮影は不可能。さくらちゃんには、テントの中に立ってもらっての撮影になったが、撮影中に雨は小降りになってきた。

次の撮影地である、益城町の被害の中心地に到着したときには、雨は完全にあがり、撮影途中には日が差すほど、天気は好転したが、撮影が終わる頃に、また雨が降り出した。

次の撮影地点は、益城町の復興市場。こちらは大きなテントの中、つまり屋内なので撮影は問題なく終わり、そのまま食事休憩した。

そこから立野地区に移動したのだが、雨は再び激しく振り出し、撮影が可能か懸念されたが、とにかく阿蘇大橋での撮影を行いたいと、豪雨の山道をクルマを走らせた。

崩落した阿蘇大橋の立野側に到着した頃は、また雨が小降りになってきた。これならなんとか撮影できそうな状況だったが、雨雲が低くたれ込み雨煙と霧で、土砂崩れした対岸はまったく見えない。それでもとにかく写真を撮ろうと撮影を開始したら、雲がさっと引いて対岸の光景が現れた。そして、カメラマンの「OKです」の声と同時に、また雨が激しく降り出した。

とにかくこの日は、撮影が始まると雨がやみ、終わると降り出すと言うことの繰り返しだった。

まさに、奇跡の撮影だった。

この撮影のために、この子のために、・・・が特別に味方したとしか思えない。そんな撮影だった。長年、クリエイティブやイベントの仕事をしてきて、数多くの奇跡を体験してきた僕でも、ここまでの奇跡的な現場は初めてだった。

それは、さくらちゃんの神通力か、僕らの願いの力か、あるいは熊本の人たちの思いなのか。いずれにせよ、奇跡が起きたことは事実だ。熊本はきっと奇跡の復興を実現する。そう感じさせるなにかが、この子にはある。やはり、さくらちゃんは、熊本復興のシンボルなのだと思った。

さくらちゃんは、子役としてのタレント経験もモデル経験もない。まったくの、普通の少女だ。それが、初めての撮影現場で、見知らぬ大人たちに囲まれてモデルとしてカメラを向けられる。しかも、益城町から立野地区までは、山道を1時間ほど走る距離にある。それだけの移動距離を、朝早くから夕方まで各地で撮影して回る。大人の本職のモデルでも、かなりの披露をともなう強行軍を、幼い少女がぐずりもせず、慣れないカメラの前でカメラマンの注文に応じて表情を作ってくれた。ほんとうに頑張ってくれたと思う。

撮影スタッフも、さくらちゃんが気持ちよくモデルとしての仕事ができるよう、最大限の気遣いをしてくれた。

今回の撮影の成功はなによりも、撮影に同行してくれた、さくらちゃんのお母さんの力によるものだ。さくらちゃんが最後まで、撮影を楽しんで頑張ってくれたのも、現場でのお母さんの優しく、きめ細かいフォローと、そして母と娘の絶対的な信頼感があってこそだと思う。母親の力はやはり偉大だと、あらためて感じた。

とまれ、強い思いは奇跡を生む。この奇跡の撮影の写真が、熊本の奇跡の復興の一助となることを願っている。

写真撮影:川上和禎

撮影協力:IKIMASU熊本、益城町復興市場「お茶の富澤」、さくらちゃん、さくらちゃんのご両親

スタッフ:安井邦仁(スタイリング)、鴻上翔太(撮影コーディネート)

プロデューサー:竹井善昭(ガールパワー)

 

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竹井善昭

CSRコンサルタント、マーケティング・コンサルタント、メディア・プロデューサー。一般社団法人日本女子力推進事業団(ガール・パワー)プロデューサー。

ダイヤモンド・オンラインにて「社会貢献でメシを食うNEXT」連載中。
http://diamond.jp/category/s-social_consumer
◇著書◇「社会貢献でメシを食う」「ジャパニーズ・スピリッツの開国力」(共にダイヤモンド社)。 ◇翻訳書◇「最高の自分が見つかる授業」(Dr.ジョン・ディマティーニ著、フォレスト出版刊)

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