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金子恵美議員の保育園送迎を批判するオヤジどもは全員駆逐しろ!

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竹井善昭

プロデューサーGirl Power
ガールパワー・プロデューサー 株式会社ソーシャルプランニング代表取締役 マーケティング・コンサルタント メディア・プロデューサー

金子恵美議員、公用車での保育園送迎を巡るバトル勃発

金子恵美衆議院議員が公用車で出勤途中に子どもを保育園に送迎していた件が大議論を呼んでいる。批判しているのは概ね高齢のオヤジ(というかジジイ)で、擁護派には橋下徹や乙武くんのような男性もいるが、主流派は女性のようだ。

たとえばタレントの真鍋かおりはテレビ番組で「仕事の途中で保育園に送っていくことがダメなんだったら、もう働くお母さん誰1人、仕事と子育て両立できない」と金子議員を擁護。

これに対して元衆議院議員で元宮崎県知事で元タレントそのまんま東の東国原英夫氏はtwitterで反論。「今回の論点は、子育て論では無い」と訴え、今回の論点は「国会議員としての意識と行動の在り方」「公用車の運用と在り方」の2点だと訴えた。

また、東国原氏はtwitterでもこの件について、橋下徹氏とバトルを展開。

公用車での保育園送迎 東国原英夫氏「子育て論ではない」橋下徹氏「許容すべき」

東国原氏だけでなく、金子議員を批判してる人たち(基本的にジジイ)は、「公用車使用問題と子育て問題を切り離して考えろ」と主張する。しかしそれは無理だろう。公用車で保育園送迎していることが問題になっているのに、子育て論を切り離して考えられるワケがない。少なくとも当事者である子育てママは切り離して考えることなどできないだろう。

一連の議論を見ていると、どうも批判派の男どもは、子育てママの心情や感情をまったく理解していないと思う。

今回の騒動をきっかけとして、金子議員は今後は保育園への送迎に公用車は使わない。保育園まで歩いて行くと宣言している。これに対して東国原氏はこのようにツイートしている。

東国原氏は本当になんにも分かっていない。

金子議員が、朝、ベビーカーを押して一生懸命通勤する姿を、子育てママがテレビなどで見たとしたら、「この国はなんと子育てに理解のない国なのか」「国会議員でもこんな苦労をさせられて、もう行政に子育て支援など期待できない」と感じる女性の方が多いと思う。ちなみに、金子議員が住む宿舎から保育園までは約1キロもあるという。

また、東国原氏はこのようなツイートもしている。

子育てママのみなさんはもう東国原氏に対してぶち切れてもいいと思う。子育てママなら誰だった思うだろう。金子議員に「公用車は使わない。これからは歩いて行く」と言わせたのはいったい誰なのか!?と。

豊田真由子議員も「このハゲ〜。違うだろ〜!」というセリフはこの時のためにとっておくべきだった。子育てママでもある豊田真由子議員も、東国原氏のこの発言に対してこのセリフを使っていれば、少しは国民の支持も得られていたかもしれない。

子育て支援に必要なのは、子育てに緩い社会

東国原氏をはじめとして、金子議員を批判している男どもに共通するのは、正論を振りかざしていることだ。自分たちは正論を言ってると信じ切って、公用車での保育園送迎を批判している。しかし、世の中には絶対的な正論など存在しない。正論も立場が変われば邪論になる。

その典型的な例が憲法九条の問題だ。改憲派からすれば憲法改正が正義だが、護憲派からすれば改憲しないことが正義であり、正義の在り方が根本的に違う。

では子育て論については誰が正義なのか? これは、まず子育て中のママ。そしてママ予備軍である子どもを産むつもりのある女性だろう。障害者支援もLGBTQ支援もそうだが、社会的な支援はまず当事者がどう感じるか、どう考えるかが重要であり、子育てに関しては女性の意見が重要だ。イクメンも含めて男性の意見など、ハッキリってどうでもいい。子育てに関して言えば、男性は女性の意見に従っていればいいのだ。

では、子育てに関して女性に共通する意見はなにか? 子育て中のママはもちろん、子育てを終えた女性も含めて、シングルマザー支援や子育て支援の団体の女性たちと議論する中で得られた結論。それは子育てに緩い社会だ。

子育て支援には、産休・育休制度の充実や待機児童の解消など制度的な支援はもちろん必要だ。しかし、子育てママや子育て経験のある女性と話をしていて共通することは、子育てに関する社会の厳しい目が一番キツいという意見だ。

たとえば、電車の中で赤ちゃんが泣き出す。混雑するデパートのエレベーターにベビーカーを押して乗り込もうとする。その時の周囲の迷惑そうな眼差しが痛いと言う。

あるいは、こどもが中学生になって給食がなくなると、手作り弁当を強要される、コンビニ弁当を持たせると学校が「お母さんの手作り弁当を持たせろ」と言ってくるとか、男どもの古い価値観、あるいは専業主婦でなけければ難しい母親像の押しつけなど。

ようするに、正論を振りかざして制度論や子育て論を語られること自体が、子育てママに対して大きなプレッシャーを与え、「そんなにめんどくさいことを言われるのなら、こどもなんか産まない」と考える女性も出てくる。

事実、今回の金子議員問題に関しても、僕の周囲の女性たちはみんな「こんな議論が起きること自体が迷惑」だと言っている。(なので、本当は僕もこんな記事は書きたくないのだが、議論が起きてしまっているのでしょうがない。女性のみなさんにはご容赦いただきたい)

公用車使用のルールを厳格化することよりも、「いいじゃん。保育園の送迎くらい」という緩い運用を認める方が、子育て支援の視点でははるかに有効なのだ。

批判論者の中には「高給の国会議員が公用車で保育園の送迎をしている。シングルマザーなど貧困女性がみたらどう思うか」と言う人もいるが、当のシングル・マザーからも「こんな議論は迷惑」という意見が出ていることを知るべきだ。国会議員でさえ子育てがこんなに面倒なら、非正規雇用の自分たちには子育てなんかとうてい無理。そう感じる低所得ママも多いということだ。

子育てはママやパパだけのものではなく、社会全体にでやるもの。そのような認識が広まってきている時代に、公用車での保育園送迎が議論になることなど、まさに時代に逆行する議論だ。

最近はNPOだけでなく、普通の会社でも赤ちゃんを抱いた子育てママがミーティングに参加することも増えてきた。一昔前ならあり得なかった光景だと思うが、今では容認される場合も増えているし、独身女性のスタッフなど「カワイイ〜」「私も早く生みたい〜」などと喜んで抱っこしたりしている。子育て支援に必要なのは、そのような社会の空気感だと思う。

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竹井善昭

CSRコンサルタント、マーケティング・コンサルタント、メディア・プロデューサー。一般社団法人日本女子力推進事業団(ガール・パワー)プロデューサー。

ダイヤモンド・オンラインにて「社会貢献でメシを食うNEXT」連載中。
http://diamond.jp/category/s-social_consumer
◇著書◇「社会貢献でメシを食う」「ジャパニーズ・スピリッツの開国力」(共にダイヤモンド社)。 ◇翻訳書◇「最高の自分が見つかる授業」(Dr.ジョン・ディマティーニ著、フォレスト出版刊)

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