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「あなそれ」視聴率、2週連続で急上昇! 仲里依紗の演技が凄い!

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竹井善昭

プロデューサーGirl Power
ガールパワー・プロデューサー 株式会社ソーシャルプランニング代表取締役 マーケティング・コンサルタント メディア・プロデューサー

ネットで大炎上していた「あなそれ」、番組最高の視聴率!

主人公たちが「クズすぎる」とネットで大炎上したドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系火曜夜10時、以下「あなそれ」)。視聴率も初回11.1%を記録したが、ネットでの不評の影響か、2回目以降は一桁台に低迷していた。ところが第六話で11.5%を記録して二桁台に戻し、番組最高視聴率を獲得。続く第七話で12.4%とさらに数字を伸ばし、最高視聴率を更新した。視聴率上昇の要因は、東出昌大と仲里依紗の怪演にあると思われる。

ドラマはいわゆる不倫もので、波瑠が演じる渡辺美都が飲み会の帰り、偶然に中学・高校時代に大好きだった有島光軌(劇団EXILEの鈴木伸之)と再開するところから始まる。美都は渡辺凉太(東出昌大)と結婚したばかりにもかかわらず、光軌とすぐに不倫関係に。そして、ふたりで温泉旅行に行くが、そこで光軌が結婚していて子供が生まれたばかりであることがバレる。うろたえる光軌に、しかし美都は結婚指輪をはめて見せ「大丈夫。私も結婚してるから」とにこりと笑う。それを聞いた光軌は「よかった〜」と安堵する。

この、なんの罪悪感も後ろめたさも感じさせない二人の関係に、ネットでは「クズすぎる」「まったく共感できない」と大批判が相次ぎ、視聴率も急降下した。

ところで、ドラマが進むうちに美都の夫・凉太を演じる東出昌大の怪演ぶりが話題に。二人の結婚記念日(美都の誕生日でもある)に二人でレストランで食事しながら、美都が浮気している事を知っていると告白。驚く美都に対して凉太は、

「みっちゃん、僕はこの先どうあろうと、今の君がどうあろうと、ずっと君を愛する。大丈夫なんだ。ずっと変わらず君を愛することができるよ」

「誓うよ。これが僕のプレゼントです」

と美都に告げる。この時の凉太の笑顔が「怖すぎる怪演」として話題に。

その後、凉太はどんどん壊れていく。有島光軌が妻の麗華と生まれたばかりの娘と三人で公園を散歩しているところに登場。「渡辺です」と光軌に告げるなど、行動をエスカレートさせていいくが、東出昌大の怪演ぶりにも拍車がかかる。これが、前回の放送で視聴率がV字回復した要因だと思うが、今回、さらに視聴率を伸ばしたのは仲里依紗の功績だと思う。

東出昌大を凌ぐ仲里依紗の怪演ぶりが話題に

凉太が美都の浮気を知り壊れていくのと並行して、光軌の妻・麗華も夫の浮気を疑い、それはやがて確信へとつながる。その確信が深まるにつれ、最初はおとなしくて目立たない、地味な女のイメージだった麗華が、だんだんと不穏な表情を浮かべるようになる。そして、完全に「怖い女」に変貌したのが今回の放送だった。
たまには母親を忘れて二人でデートしたいという麗華の願いを光軌は聞き入れる。お洒落なレストランでディナーをしながら、麗華は浮気をしていた父親の話を引き合いに出しながら、「自分が明るい家庭を築けるとは思ってなかった」「亜胡(娘)がいてくれてホントに幸せ」「こんな幸せをくれて、ありがとう」などと感謝の言葉を重ねる。その言葉を聞きながら、光軌は両親の呵責に耐えかね、苦痛の表情を浮かべる。それを見た麗華は問いかける。

「どうしてそんな泣きそうな顔をしているの? 何がつらいの?」

その一言にとどめを刺された光軌は自分の浮気を告白し謝罪しようとする。

「バカだった、、、、軽いノリと昔の思い出と、、、、」

半泣きになりながらそう語り始めた光軌に、不思議そうな表情を浮かべて麗華が問う。

「なんの話?」

不意を突かれて驚愕する光軌は恐れながら麗華に尋ねる。

「・・・知ってるんだろう?」

麗華は答える。

「私が知ってるのは、渡辺という女が訪ねて来た。日を置いて私の前に2度現れた男も渡辺といった。あなたは私に聞かれて困ることがあると、ちょっとフリーズする。それだけよ」

このシーンの仲里依紗がとてつもなく怖い。ぞくぞくするような怪演だ。というか、恐演だ。

「あなそれ」の勝者は仲里依紗か?

僕は以前の記事でも、仲里依紗への期待を書いた。

この「あなそれ」で東出昌大の演技は「平成の冬彦さん」とまで称えられている。冬彦さんは、かつて大きな話題をさらって高視聴率を獲得した「ずっとあなたが好きだった」での主人公で、恐怖のマザコン男というキャラ設定だが、冬彦さん役の佐野史郎の怪演は今でも伝説だ。

東出昌大の怪演は、その冬彦さんに並ぶか? と言われているわけだが、前述の僕の記事でも書いたように、冬彦さんにはそのキャラを際立たせるお母さんがいた。それを野際陽子がこれまた怪演した。東出昌大が「平成の冬彦さん」になれるかどうかは、佐野史郎に野際陽子がいたように、誰かが必要であり、それはたぶん仲里依紗だろう。それが、僕の予想だった。

その予想は残念ながら外れた。「平成の冬彦さん」になれるのは東出昌大ではない。仲里依紗だ。東出昌大に仲里依紗が必要だったのではない。仲里依紗(麗華)が覚醒するために、東出昌大(凉太)が必要だったのだ。水爆を爆発させるためには原爆を爆発させる必要があるが、それと同様、東出昌大の怪演は仲里依紗の恐演を引き出すための起爆剤でしかなかった。東出昌大は野際陽子で、仲里依紗こそが佐野史郎だったのだ。

今後の脚本と演出次第でもあるが、麗華を演じる仲里依紗には、冬彦さんを超えるだけのポテンシャルがあると思う。というか、仲里依紗のポテンシャルをどこまで引き出せるか、制作陣は底を問われていると言えるだろう。このドラマの主人公はもはや波瑠でもなければ、東出昌大でも鈴木伸之でもない。仲里依紗だ。

終盤に入り残り少ない「あなそれ」だが、仲里依紗を見るためだけにこのドラマを見ても損はないと思う。まだ見ていない人たちも、クズすぎる「主人公」に共感できなくて途中で見ることを辞めた人もぜひ見て欲しい。もしかしたら、平成の名女優誕生の瞬間に立ち会えるかもしれない。今の仲里依紗なら、そこまでの期待ができると思う。

「あなたのことはそれほど」はTBS系で火曜日夜10時から放送中。

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竹井善昭

CSRコンサルタント、マーケティング・コンサルタント、メディア・プロデューサー。一般社団法人日本女子力推進事業団(ガール・パワー)プロデューサー。

ダイヤモンド・オンラインにて「社会貢献でメシを食うNEXT」連載中。
http://diamond.jp/category/s-social_consumer
◇著書◇「社会貢献でメシを食う」「ジャパニーズ・スピリッツの開国力」(共にダイヤモンド社)。 ◇翻訳書◇「最高の自分が見つかる授業」(Dr.ジョン・ディマティーニ著、フォレスト出版刊)

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