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「ブスな女と頭の悪い男」選ぶならどっち?

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竹井善昭

プロデューサーGirl Power
ガールパワー・プロデューサー 株式会社ソーシャルプランニング代表取締役 マーケティング・コンサルタント メディア・プロデューサー

究極の選択、選ぶのはどっち?

いわゆる究極の選択の類いで「ブスな女と頭の悪い男、生まれ変わるならどっち?」というものがある。昔からある飲み会トークの定番みたいなものだが、僕が知る限り、男女を問わず全員が「ブスな女」を選ぶ。つまり、男性も女性も誰もが「頭の悪い男として生きるよりも、ブスな女として生きる方がマシ」と考えているということだが、それは何故だろう?

それはやはり人生のクォリティを決定する重要度では、容姿より頭の良さの方が重要であると誰もが思っているからだ。

実際、世の中にはブスだけど金持ちという女性もいるし、医者や弁護士など高い資格を持って社会で活躍するブスな女性も数多い。しかし、頭の悪い男で金持ちになったり、社会で活躍するといった例はちょっと思いつかない。

「ホストって頭悪そうだけど、稼いでるヤツは稼いでいる」と思うかもしれない。また、ヤクザ業界やその周辺事業の世界には、中学もまとももに出ていないような人たちも普通にいる。しかし、ホストやヤクザの世界でも、のし上がってトップを取るようなヤツは、低学歴でも頭はいい。いわゆる、地頭がいいタイプだ。彼らの頭の良さとは、学校で勉強ができるというタイプとはまったく違う。発想が違うというか、勉強とはまったく違うベクトルの頭の良さを持っている。だから、学校の勉強は苦手だが商売はうまかったりする。

「おバカタレントとして活躍しているやるもいる」と思うかもしれないが、これもおバカタレントはモノを知らないだけの話で、ホントにバカではテレビでも使い物にならない。たまに天然ぶりが受けて人気タレントになるラッキーな人間もいるが長くは続かない。バカだけど頭はいい。それが長く活躍できるおバカタレントの実態だ(鈴木奈々とか)。

というわけで、どのような世界でも、活躍したり稼いだりするには頭の良さが必要だが、頭の悪い女性にはまだ生きる道が残されている。誰かに愛されるキャラだと、頭が悪くても女性は生きていける。しかし、頭の悪い男は誰かに愛されることもない。愛されなければ、サラリーマンの世界だろうが、ヤクザの世界だろうが生きていけない。救いようが無いのだ。そのことがわかっているから、誰もが「生まれ変わっても、頭の悪い男だけは絶対にイヤ!」となる。すなわち、頭の悪い男というのは、人間界における最底辺だと多くの人が考えているということだ。

ブスはほんとうに「損している」のか?

ところで、世の中の人のほとんどは「ブスより美人の方が得をしている」と考えている。美人やカワイイ女の子は男性からチヤホヤされるし、女性からも人気になるし、就活でも婚活でも有利。誕生日やクリスマスのプレゼントも、ブスより美人の方が高価なものをプレゼントされる確率が高い。学生時代でも、美人やカワイイ女の子は読モなどの華やかで実入りのいいバイトができるが、ブスではそれは不可能だ。キャバクラも美人でなければ雇ってもらえない。どう考えても美人の方が得である。全体の傾向としてはたしかにそうだ。

しかし、個別に見ていけば美人は必ずしも幸福になるわけでもないし、ブスが不幸なわけでもない。それは「ブズでも適当な男をつかまえて、身の程にあった生活をすれば幸せ」という話ではない。

意外に思うかもしれないが、世の中の金持ちの奥さんには、さほど美人でない女性も数多い。金持ち男はみんな美人が好きだと思うかもしれないが、そうでもないのだ。たしかに、成功したIT企業の社長などは、スタイルのいい美人が好きという傾向はある。しかし、昔からの金持ちのいわゆるオールド・マネーや、堅実な商売をしている経営者の奥さんには派手な美人はあまりいない。

そして、美人に生まれたからこそ不幸になった女性も数多い。バブル時代には「痩せた美人で幸せになった女はひとりもいない」とまで言われたが、これはやはり若くてキレイであるがゆえに、男に人生を狂わされるケースが多いということだ。バブル時代にはそんなのばっかりだった。

当時の金持ち男の、若い女性へのプレゼントはブランドもののバッグなんてレベルではなかった。知り合ってすぐにベンツやマンションの鍵が届けられるのは当たり前。会社をプレゼントされることも普通にあった。たとえば、どこかで知り合った金持ち男に「会社を辞めて、ヨーロッパの家具とか輸入する会社を起業したい」などと話をすると、すぐに会社を作ってプレゼントされた。もちろん、オフィスや多額な資本金付きだ。それで「これは君の会社だから好きに経営しなさい。そうだ! 今度、一緒にイタリアに家具の買い付けに行こう」みたいなことを言われる。

合コンなどで紹介された男に、「最近、ゴルフを始めたけど、どこのクラブハウスもオッサン向けで、女性向けの素敵なゴルフ場がない」などと話をしたら、ゴルフ場を作ってもらった女性もいた。

さすがに今の時代にはここまで豪勢な(バカな)話は聞かないが、若い時にモデルやタレントとしてそこそこ売れてリア充な生活ぶりを誇示していたが、30歳を超えてモデルとしての仕事も減り、結婚のチャンスも少なくなり(金持ち男は若い女性が好きだ)、さりとて生活レベルもつきあう男のレベルも落とせなくて袋小路という美女も数多い。

美女も頭が悪いと幸せになれないということだが、逆に言えばブスでも頭がよければ幸せになれる。世の中には女芸人のように、ブスであることが有利に働く世界もある。これはまあ、特殊な世界だが、ブスであることが不利にならない世界も数多い。

たとえば、医者や弁護士の世界。たしかに、美人の女医や美人弁護士のほうがメディア受けはいいし、人気もでそうだが、だからといってモデルのようにブスでは不可能という世界でもない。起業家も美人のほうが有利に思うだろうが、意外と成功した女性経営者には美人はそれほど(世間が思っているほど)多くはない。やはり実力勝負なのだ。

トップ・クラス女子の魅力とはなにか?

ところで僕は仕事柄、トップ・クラスの女優やタレント、モデルと仕事をしてきたし、お茶したりメシを食ったりしてきた。その経験から言えば、たとえば写真集を何万部も売るような女の子はやはり「可愛さ」のレベルが違う。別次元だ。その辺のミス・キャンパスの女の子と比べてもまったくの別種である。このような女の子と駅で待ち合わせでもしたら、人混みの中で遠目でもその子がどこにいるか一発で分かる。それくらい違う。その子だけ浮いて見えるのだ。

しかし、ではそういう女の子が顔の造作が、たとえばミス・キャンパスや読モといったレベルの女の子たちと極端に違うかというと実はそうでもない。あまり大差が無かったりする。たしかに、トップ女優のレベルになると、顔のバランスが完璧だ。しかし、完璧なのはバランスであって、それがイコール美人、キレイというわけでもない。いっぽうで、女優クラスの美人も一般人の中にもいることはいる。しかし、トップ・クラスのタレントや女優はやはり何かが違う。それはいわゆる芸能人オーラというものとしかいいようのないものだ。(僕の表現力の問題でそうとしか表現できない)

つまり彼女たちの魅力とはオーラなので、顔がキレイ、カワイイというだけでなく、身体全体が発するものもまた違ってくる。そして、このオーラは実は容姿とはあまり関係が無い。事実、ブスな女芸人でも売れている人で、このようなオーラを醸している女性はいくらでもいる。よく「テレビではブスだと思われているあのタレントも、実際に会ってみたらけっこうキレイだよ」と業界人が言うタレントもいる(誰とは言わないが)。これは、実は会ってみたら美人なのではなく、会ってみてもブスはブスだがオーラがあると言っているのだ。

では、このオーラはどこから来るかというと、ようは自意識だ。業界にはカメラ・マジックみたいな言葉もあって、これはつまり番組に出たりしてカメラのレンズに晒され続けると、女の子はどんどんキレイに、可愛くなってくるというものだ。つまり、撮られることで自意識が変わり、自意識が容姿を変え、オーラをまとわせる。

ちなみに、この自意識は男性にも効くが、女性に対する効果は半端ない。顔が実際に変わる。たとえば、両目と鼻の位置が変わり中央によってきたりする。よく、新人タレントが売れると顔が変わって「整形疑惑」などと言われる。実際に整形しているタレントもいるだろうが、整形無しに自力整形で顔を変える女性も多い。実際、僕の周辺では自力整形で鼻の高さや顔の骨格まで変えてしまった女性もいる。

ブスとして生きるということ

ハッキリ言って、このような芸能人ほどの自意識を持つ一般女性はいない。というか、一般女性で芸能人的な自意識を持っていたら、それはそれでなにか勘違いオーラを醸し出してしまうので問題がある。オフィスの中で菜々緒みたいなオーラを出されても迷惑なだけなのだ。

しかし、一般人には一般人の自意識というものもあると思う。一般女性でも、キレイ、カワイイと言われる女子は、やはりブスな女性とは自意識が違う。また、世の中にはさほど容姿に恵まれてないのに起業家として成功したり、金持ち男と結婚したりする女性もいるが、そのような女性もまた独特の自意識を持っている。それは簡単に言えば愛らしさである。そして、そのような自意識が、たとえ生まれついての美人でなくても、独特の魅力オーラを醸し出すことに成功している。

ネットを見ても、ブスであることに悩んでいる女性のお悩み投稿がよくあるし、女性ブロガーが「ブスとして生きること」をテーマに記事を書いたりしている。ブスとして生きることに悩んだり、考えたりする女性が多いと言うことだろう。

しかし、ハッキリ言ってブスな女性はブスであることに悩む暇に、キレイになる努力をしたほうが良いと思う。美人は嫌われたくないからあまり言わないようだが、美人やカワイイ女の子は、キレイになること、美容やオシャレに対する努力をブスな女性よりはるかにやっている。結局の所、美人は努力してさらに美人になり、ブスは努力せずにさらにブスになる。

つまり、ブスな女性とは、ブスとして生きる道を選んだ女性のことなのだ。事実、生まれついての容姿に恵まれなかった女性でも、ブスとしての生きる道を拒否し、女性としての魅力を磨いてきた女性は魅力ある女性となり、人生の成功者となっている。

結局のところ、ブスは努力次第でどうとでもなる。しかし、頭の悪い男はどうしようもない。頭が悪いと努力しても、努力の方向性を間違ってしまうからだ。これが、誰もが「頭の悪い男より、ブスな女の方がマシ」と考える理由だろう。

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竹井善昭

CSRコンサルタント、マーケティング・コンサルタント、メディア・プロデューサー。一般社団法人日本女子力推進事業団(ガール・パワー)プロデューサー。

ダイヤモンド・オンラインにて「社会貢献でメシを食うNEXT」連載中。
http://diamond.jp/category/s-social_consumer
◇著書◇「社会貢献でメシを食う」「ジャパニーズ・スピリッツの開国力」(共にダイヤモンド社)。 ◇翻訳書◇「最高の自分が見つかる授業」(Dr.ジョン・ディマティーニ著、フォレスト出版刊)

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